夢の10ポンドオーバー!やっぱりアメリカは最高っす!!

「さあ、これからが本番ですよ!しばらく全開で走り続けますからね・・・」とまたまた嬉しそうに話す並木さん。我々はひきつる顔で、「全然平気ですよ!どんどん飛ばして下さい!」などと強気な返事をします。地図で目的地を確認した並木さんは、コンソールに見をかがめフルスロットルで走りはじめました。
何分くらい走ったのでしょうか・・・私の顔の感覚は寒さで麻痺し、上半身はズブ濡れ状態。限界が近づいたあたりで、ボートのスピードが緩みました・・・
目の前には、広大な立木の林。よく雑誌などで見るような、いかにも美味しそうな風景です。しかも、水面から湯気が上がっています。どうやら、発電所の温排水で、水温が上がっているようです。そのエリアだけは気温も高く、BASSMANの身体もいっきに回復していきました。目の前にこんなヨダレモノのポイントを見せられて、いつまでも震えているわけにはいきません。 水に手を入れてみると、もうお湯の様な感じ(手が異常に冷たいせいもありますが・・・)。辺りではバスがボイルしている様子もうかがえます。

この辺りでロッドを出すのかと思いきや、ボートは、ゆっくり立木や切り株に注意しながら、ゆっくりゆっくり動き出しました。メインリバーを離れ、この温排水を生み出している支流へと向います。
支流と言っても川幅は結構広く、くねくねと蛇行する日本でいうところの渓流のような美しい景観です。私とKONIは、この美しい景観に見とれてしまいました。(ちょうど紅葉してる感じで、奇麗な色なんですよ、ホントに・・・)その支流はそこらじゅうに立木や切り株があり、もう岸沿い全部がポイントに見えるほど、見ているだけでぞくぞくしてくるようなところでした。
我々3人は、由紀さんが用意してくれた、ポットに入った暖かいお茶を飲みながら、ゆっくり上流に向かってボートを走らせます。スピードを出さなければ、それほど寒くもなく、この暖かいお茶のお陰で、BASSMANも完全復活!はやくルアーを投げ込み、大物をゲットする自分を想像しながら、勝手にドキドキしていました。

上流に向かうにつれ、次第に流れが激しくなりました。川幅もどんどん狭くなり、正しく渓流のような感じになってきました。周囲には、倒木などがいくつもあり、相変らず「そそられる風景」です。
妙な形の倒木のかたまりのような所で並木さんはボートを止めました。
「これはビーバーの巣なんですよ。この辺りが急に深くなっているみたいだから、ちょっとやってみますか?」
さあ、ついに来た、釣りの時間です。さきほどのダムサイトとは違い、水温もあるし、どう考えても釣れそうなポイントです。並木さんはスピナベを準備。私も同じくスピナベを装着。KONIには今度は、チャート系の小さいクランクを付けてあげました。その流れの中をエレキで少しづつ上流に向いながら釣りすすみました。
その川は全てがポイントのような、まさにエルドラド!BASSMANは興奮を押さえ切れず、スピナベを投げまくります。ああ幸せ、アメリカに来てよかった・・・

しばらくして、並木さんの投げるスピナベに待望の一本目がヒット!
サイズはイマイチでしたが、アラバマでの記念すべき一本目に嬉しそうな並木さん。
「今日は、魚は見れないと思ってたから・・・でも、これが最後かもしれないですよ・・・」と記念撮影。小さいけど、プリプリに太ったキレイなスポッツでした。
並木さんに魚を見せられた私とKONIは、ますます燃え上がります。KONIはクランクを私はスピナベを鬼のようにキャストしつづけます。途中、岸沿いでボイルしているのを発見、すかさずスピナベを投げ込むもノーバイト・・・う〜なんで釣れないのかしらん・・・などと悩むBASSMANとKONI。
そんな我々を尻目に2本3本とキーパーサイズを上げていく並木さん。さすがプロっす。(当たり前か・・・)
我々が全然バイトも無いまま茫然としている間に、並木さんは、ラバジ、ミノーとこまめにルアーチェンジしながら、的確なキャストを繰り返し、またまた一本・・・見ているだけで楽しくなります。

気が付くと、温排水の流れ込みに到着。もうこれ以上上流には行けないようです。
その流れ込み周辺でそのまま釣りを続けます。
そんな時、渋めのグラスロッドにハデなグリーンのミノーを付けた並木さんのロッドに激しいアタリが!!今度のはでかそうです。エレキで巧みにボートを操りながら、ビックワンと闘うする姿は、まさに格闘家!闘う男並木敏成参上!!って感じです。数分間の格闘の末、上がってきたのは超ビッグなストライパー。どう見ても60センチ以上はあります。こんなデカイバスを見るのは初めてな私とKONIは大興奮でした。重さを測ってみると、ビックリの10ポンドオーバー!!これがアメリカですよ!!やっぱり!!!!

いくら相手が並木さんでも、同じボートで10ポンドオーバーを釣られちゃうと、さすがに燃えますよBASSMANも!ルアーを並木さんから借りたゲーリーのスピナベにチェンジして、再びキャストを繰り返します。
そうこうしてると、今度はKONI!「おお〜!!魚だ!!釣れた釣れた〜」という叫び声!確かにラインの先が走ってます。「竿を立てて!もっと巻いて!そうそう!!」などと並木さんと私に声をかけられながら上がって来たのは、ナント超カワイイ、スポッツの手のひらサイズ。生まれて初めてバスを釣ったKONIは、サイズのことなんておかまいなしに大喜び。それにしても、2回目のバス釣りがアメリカで、しかも並木さんと一緒、しかもしかもバスボートでって言うんだから、もう羨ましいでしょう?

「KONIに釣れて一安心だよ!ヨカッタヨカッタ!」と強がる私。でも釣れてないのは私一人、さすがに焦りが出てきました。
「あれ?今野さんはまだ釣れてないんだっけ?」と余裕のKONIにいじめられながら、必至でキャストを繰り返す・・・でもやっぱりノーバイト・・・ああ、オレってダメなやつ??
なんだかんだで一時間くらい釣りをしたでしょうか。並木さんは10ポンドオーバーを含んで4〜5本。でKONIは1本。私BASSMANは一人だけゼロ・・・
とりあえず、このポイントを後にして、メインリバーに戻ることに。そうそう、今日の本来の目的は、釣りじゃなくって、プラなんです。しかたなく竿をたたむBASSMAN。「いや〜奇麗な景色ですね〜」などと言いながら、ボートはゆっくりメインリバーへ向いました。

途中、私に気遣ってくれたのか、いかにも美味しそうな立木エリアでボートを止めてくれた並木さん。
「ここで軽くやってみましょう!」嬉しかったっす。私にチャンスを与えてくれたんですね!!
期待に答えるためにがんばります!とばかり、タイトにキャストを繰り返すBASSMAN。その3投目!
遂に来ました!!メガバスのグラスロッドがぐいぐい引き込まれます!慎重に引き上げると、25センチそこそこの可愛いスポッツ。まあ、日本でもよく釣れるサイズですが、バスはバスです。KONIのよりも全然大きいし・・・^^;)。とりあえず、BASSMANの初アメリカバスということで、しっかり記念撮影。いや〜嬉しいっす。サイズは小さかったですけど、元気なやつで引きは良かったっすよ。これで今日は3人ともアブレ無し。安心してプラクティスに打ち込めますよ。ああ、よかった・・・

よく考えてみたら、この温排水のエリアは、冬場のポイントですよね。
春のためのプラクティスには無用なポイントだったはずです。並木さんは、貴重な時間を割いて、我々2人に釣らせるために、わざわざこのエリアに入って来てくれたんですよね。なんて優しい人なんでしょう!惚れちゃいますよ、ホント。
とにかく、並木さんには、感謝感謝です。ありがとうございました!!

というわけで、メインリバーに戻った我々は、今度は真剣にプラに入りました。
春先のポイント・・・まあ、簡単に想像できるのはスポーニングエリアですよね。日当たりの良いシャローで、なおかつある程度水通しが良くって、近くにディープがある所・・・私の知識では、こんな感じのエリアでしょうか。とりあえず、魚を拝ませていただいた私とKONIは、黙って並木さんのプラに同行しました。私としては、並木さんがどのようなポイントをチェックしていくのかがとても興味がありましたし・・・
並木さんは、真剣な表情で、マップとにらめっこ。そして辺りを見回しては、魚探をかけながらボートを走らせます。その様子はまさに狩人、ハンターです。獲物を探して、広大なフィールドを走りまわります。アメリカのバスフィッシングの凄さ、難しさをしみじみ感じるBASSMANでした。

並木さんが注目したエリアは、メンリバーに流れ込む大きな支流。
地図で見ると、その支流の先には、大きなシャローが拡がっていました。そのエリアをチェックするためにゆっくりボートを進めながら、支流を上がっていきます。途中、浅瀬になってしまい、エンジンをチルトアップして、エレキでゆっくり進んでいきます。スタンプに乗り上げたりしながら、上流に向かうチャネルを探します。途中、激しい雨が降り出して来ましたが、上流へのアプローチは続きます。
しかし、いっこうにチャネルは発見できません。その辺りをぐるぐるまわりながら1時間以上、探し続けましたが、結局タイムアウト。マリーナで待つ、由紀さんの元へもどることになりました。
メインリバーに戻り、一気にマリーナを目指します。
寒さにもだいぶなれたBASSMANは、猛スピードのバスボートの上で、メインリバーの景色を楽しむことができました。

マリーナに到着すると、スロープには由紀さんが待ってくれていました。
「どうでした?釣れました?」という由紀さんに、「3人とも釣りましたよ!!」と自慢げに語るBASSMAN。由紀さんは、釣れるとは思っていなかったようで、ちょっとビックリ。
我々3人は、ボートに乗ったまま、由紀さんの運転するモーターホームに牽引され、キャンプサイトに移動。釣果はともかく、アメリカでのバスフィッシングを初体験し、大満足のBASSMAN&KONIでした。

その後、並木さんと3人で、またもやウオールマートへ買い出しに。
今日の反省を活かし、KONIと私は、さらに強力な防寒着を購入!雨にそなえて、二人おそろのいろち(色違いのお揃いという意味^^;)のポンチョを購入。お揃いのオーバーオール&ポンチョで、完璧なデコボココンビの誕生です。ああ、明日が楽しみっす〜!!

キャンプ場に戻った我々は、モーターホームの中で、由紀さんの手料理を御馳走になり、大満足。
こちらの食材をうまく利用した和風な食事をいただきました。
まだ、こちらに来て2日目なのに、「やっぱ、米は上手いっす〜!!」などと盛り上がる私とKONIなのでした・・・


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